1. はじめに 心理療法における「癒し(Healing)」は、単なる症状の消失や社会適応の回復という医療モデル的・還元主義的な枠組みに留まるものではない。深層心理学を中心とする心理療法において、治癒とはクライエントの存在のあり方が根本的に再編成され、世界と自己との関係性に新たな意味が見出されるプロセスを指す。...
カウンセリング・心理療法 · 29日 4月 2026
臨床心理学の領域において、近年「トラウマ」と「アタッチメント(愛着)」の関連性が極めて重要なテーマとして扱われています。 傷ついた心を癒やすための基盤として、他者との安全な結びつきが不可欠であるという認識は、現在の心理臨床における中核的なパラダイムとなっています。...
カップルカウンセリングをしていて、この10年で感じられる大きな変化があります。 それは、タイトルにも書きました「妻たちの大反撃」です。 この10年を便宜的にコロナ前とコロナ中、そしてコロナ後と分けて考えてみます。 1「コロナ前」~被害に耐え続けてきた妻たち これはコロナ前とは言うものの実は10年よりももっと前から続いていました。...
カウンセリング・心理療法 · 27日 1月 2026
新年早々、すごい本を読んでしまった。 まだ、今年になって読んだ本は2冊目なのに、もう「これは今年のベストワンだ!」と決めた。 この本は、複雑性PTSDのクライエントさんから紹介していただき、そのままお借りして読んだ。...
現代日本の40代の心理士たちはなんて優秀なんだろうか? 私のオフィスの40代スタッフたちもそうだけれど、すでに出版物等でも名を馳せている40代心理士たちの優秀さには、限りない希望を感じる。...
05日 7月 2025
真摯な本である。内容も構成も書きぶりも。 そして、なによりも行間から、著者自身を含めた本書に登場する在宅医たちの日々の臨床姿勢の真摯さがあふれ出てくるようである。...
09日 6月 2025
(本年6月末に久々の単著「プロカウンセラーの人を見る技術」が出版されます。ここでは、その中の1節をにさらに加筆したものを紹介いたします。以下のリンクから立ち読み・予約可能です 書籍詳細 - プロカウンセラーの人を見る技術 - 創元社)...
05日 5月 2025
私たち現代人は「着ぐるみ」的な生き方を強いられていると言えます。 「着ぐるみ的な生き方」とは、現代の若者に代表される傾向として、「ソフトで人当たりのいい」、「平和主義者」として世の中から逸脱せず、「個性的」と言われるような悪目立ちはせず、「いい人」としての生き方を強いられている生き方です。...
大学が冬休み中ですので、久しぶりにブログを書きます。 今回は、書評です。 まず、一読しての感想は「自由な人の書いた自由な本だ!」でした。 そしてサブタイトルに「新人間学」とあるように、徹底して「人間的」だということです。 クライエントとの面接室外での交流、セラピストの驚くような自己開示等々。...
第12章 統合的心理療法が最も役立つ複雑性PTSDの治療―トラウマのメガネと統合的技法が最大限生かされる時 1.はじめに この章では、統合的心理療法の応用編として、トラウマインフォームドケアの考えに基づく複雑性PTSDの統合的治療について、解説します。 近年、トラウマインフォームドケアと、複雑性PTSDの治療が注目されてきています。...