今年の目標「自分自身をわざわざ悪者にしない」

副所長 吉川

日が過ぎるのは早いもので、新年を迎えたと思っていたら、あっという間にひと月が過ぎそうです。今年は新年早々から悲しいニュースが続き、今なお落ち着かない暮らしをされている方が多くいらっしゃいます。一日も早く被災された方たちの生活が落ち着かれますよう心から願います。

 

さて、成城カウンセリングオフィスには、色々なお悩みの方がお越しになられますが、子育ての悩みで来室される方も多いです。

お話の中で、必要に応じて私たちが子育てについて自己開示を行うと、「先生でもそんな事あるんですね!」と驚かれ、「自分だけじゃないんだと安心しました」とおっしゃられる事があります。

 

時と場合にもよりますが、不安な時に「自分だけなんじゃないか」と感じると、より不安になりますよね。

少しでも、どなたかの安心に繋がればと思い、今年の私の目標をシェアさせていただこうと思います。(宣言する事で自戒の念も込めています・・)

 

私の今年の目標の一つ、それは「自分自身をわざわざ悪者にしない」というものです。

 

もちろん、常日頃から自分自身を責めながら、悪者にしながら生活しているわけではありませんが、

調子が悪い時、疲れている時、嫌な事があった時、生理前など、コンディションによって少し(時に沢山)ネガティブな気持ちになる事は当然あります。

 

そんな時、私は自分が褒められた事や、誰かが喜んでくれた事に対して、「でもあの時私は心の底から親切な気持ちだったのか」や、「誰かにいい人と思われようとしたんじゃないか」なんて意地悪な気持ちで、自分の心の中に小さな悪意がありはしないかと、くまなく探してしまう事がありました。

あるかどうかも分からないものを、それこそ砂漠の中から一本の針を探すような気持ちで探そうとしていたのです。

 

そして、ふと我に返り、「こんなに必死に探して見つかったとして、一体誰が得をするというのだろう」と気付くのです。そこは、心理士としてのトレーニングが活きているのかもしれません。

 

こうして、常に冷静に自分の心の動きを観察出来ればいいのですが、なかなかそういうわけにはいかない事もあります。

ですが、それでも自分のやっている事、自分の考えている事に対して、どれだけ意味があるのか、どんな意味があるのか考え、少し距離を持って見る事が出来れば、誰にも頼まれていないのに、自分に対して意地悪をするという、なんとも無駄な時間をさっさと切り上げる事が出来ます。

 

今年は、出来るだけその時間を短縮するというのが、目標にしている事です。皆さんもぜひやってみてください。

 

クライアントさんの中には、そもそも自分が“わざわざ”意地悪な気持ちで、自分を見ているという事に気付いていらっしゃらない方も多いです。

なんだかよく分からないけど、自分の事が嫌だとか悪く感じるという事でしたら、もしかしたらそういった癖が隠れているのかもしれません。

 

自分だけでは、それについて発見したり、考えたりする事が難しい時には、ぜひ一緒にその事について考えさせていただければと思います。

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