なぜ「好きな人」に好かれずに「好きでない人」に好かれるのか?

1月2日に引き続き、恋愛論&人生論です。

 

カウンセリングを受けにおいでになる方々の中で、かなりの比率の方が、この「好きな人に好かれずに、好きでない人に好かれる」というパターンに陥っています。

しかも、さまざまな年齢の方がこの問題に苦しんでおられます。

もちろん、私が教えている女子大の学生たちもこの問題に悩んでいます。

 

こうなるとこれはもう単なる恋愛の問題を越えて、人生の問題です。

 

たとえば、「本来は穏やかな男性が好きだったはずなのに、とても積極的な今の夫に熱烈に求められて結婚した。けれど、いざ結婚してみたら暴君になってきて、本当に困っている」という相談もこれまで多数ありました。

 

反対に「土足で踏み込んでこないからいいと思って結婚したら、触れあいを持てない人だった」という場合もあります。

また、「自分は独立心が強いのに、なぜか束縛型の相手ばかりが近寄ってくる」という人もいます。

 

さらには「自分は父親(あるいは母親)のような人とは絶対に付き合いたくないと思っているのに、気が付くとそういう人とばっかり付き合っている」ということもあります。

 

(1)自己矛盾型か、「慣れ親しんだイバラのベッド」型か。

これらの問題が起こる原因は、大きく2つ考えられます。

 

自己矛盾型

その1つが「自己矛盾」です。

私たちは誰でも、自分の中にたとえば「できるだけ自分で決めて自分で行動したい」という独立欲求と、「でも、時には誰かに決めてもらって、その人に手伝ってもらってやりたい」という依存欲求の両方を抱えています。そのようなときに、そのどちらかだけが前面に出ていて、もう片方はあまり人に見せていないという場合があります。

 

このような相反する面の片方だけがやや極端に前面に出ている場合を、ここで「自己矛盾」と呼んでおきます。

 

上記の例で言えば「独立欲求」だけが前面に出ている場合は、当然ながらほとんどの人が「Aさんは独立心旺盛だから」と見ます。そうするとそのような独立心旺盛なAさんに魅力を感じる人が、アプローチしてきたリ親しくなってきたりします。

 

けれども、本当のAさんは「依存欲求」をかなり抱えているため、実際恋人になったりすると、この「依存欲求」が「甘え」や「束縛」として、かなり強く前面に出てきます。

この時点でAさん自身は「なんで私と付き合う人は、いつも私をほったらかしにするの?」とか「本当は私が頼りたいのに、なんで私が付き合う人は甘えてくる人ばっかりなの?」と不満がたまってくることになります。

 

この逆のパターンは依存欲求が前面に出ている場合です。この場合は「とりあえずは、儚げで甘えん坊」に見えるAさんに、「守ってあげたい」とか「ついてきてくれそう」と感じて、それを魅力と思う人が近づいてきます。

 

けれども今度も、いざ付き合い始めると、Aさんとしては「私は、もっと自由にやりたいのに、何でいつも付き合い始めると束縛してくる人ばっかりなんだろう」ということになります。

 

この「自己矛盾型」から脱するために必要なのは、何よりも「自己一致」です。言い方を変えれば「矛盾するような自分の二面性を、可能な範囲で早い時期から表現できるようにする」ということです。

 

これは言うは易く行うは難しです。

しかも、この自己矛盾型であることをご自分が意識していない方もたくさんいらっしゃいます。意識していなくても、言葉でも特に表現していなくても「雰囲気」や「オーラ」のようなもので、上記の自己矛盾がかなり出てしまっている人も多く見受けられます。

 

このような二面性を極端な形でなく表現できるようにするには、まずは「自分の中の二面性に気づいている」必要があります。そして、それを「受け入れている」必要があります。 

 

(2)「慣れ親しんだイバラのベッド」型

もう一つのパターンが「慣れ親しんだイバラのベッド」型です。

別の言い方をすれば「使い慣れた歪んだ杖」です。

 

イバラのベッドとは、「本当はゆっくりと寝られない苦しいベッドなのだけれど、昔から使っている慣れたものだから替えられない」という関係性のことです。

使い慣れた歪んだ杖もやはり「きちんと自分を支えるには不十分だけれど、使い慣れてしまっているからついつい手放せない」という関係性の比喩です。

 

つまり本当は苦しみの多い関係だと知りつつ「慣れているから」つい親しくなってしまうというパターンです。

暴力的だったり極端に不安定なパートナーとやっと別れたと思ったら、次に付き合った相手もやはり暴力的もしくは不安定だったということを繰り返すという場合が、この典型です。

 

このパターンの源泉はやはり親である場合が多いのも事実です。

 

つまり「暴力的な親」や「(情緒)不安定な親」に育てられ、その親と何とかうまくやろうとして苦しんできたので、そういう人たちとの関係がついつい成立して保たれてしまうのです。

 

これも本人にはまったく落ち度はありませんが、何とかしてイバラのベッドを手放し、歪んだ杖を捨てる必要があります。

 

どちらも長年慣れ親しんでいるので、手放すのはとても不安で、手放したと思っても新たに似たものを手に入れてしまっている場合も多々あります。

 

でも、あなたはもうベッドはなくても寝れますし、杖もなくても歩けるのです。

 

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